2004年06月10日号

--------------------------------------------------------------
--- ◇ てかがみ通信  ◇ ---------------------
--------------------------------------------------------------
---------------------------------- 2004年06月10日号 ------
--------------------------------------------------------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



夏草 06月10日(木)

夏草に 平織り衣 破れけり  
 夜半の車中 想いに更ける

ジョーゼットのスカートが夏薄(ススキ)に触れ破れてしまいました。あのときのことを思い出し・・・



暁 2004年06月09日
夏暁(かぎょう)なる 白み始めた 天見つめ  
振る手の先に 遠のく姿よ

これが暁の別れと手を振るのは、なんとも哀しいことか・・・


螢 06月08日(火)

「螢籠 主の居ないは 心寂(うらさび)し  一匹捕らえて 燭光(しょっこう)の許」

あなたのいない寂しさはどうしようもなく、
螢火が私の心を照らしてくれたら・・・


花菖蒲 06月06日(日)

「雨露に 濡れ美しく 花菖蒲」
   
花菖蒲の花が、六月雨にしっとり濡れて一段と綺麗です。



紫陽花 06月05日(土)

「紫陽花の 君の移り気 七変化」   

くるりくるりと心変わりは女性の特権のように云われますが、
男性も、くるっと裏返すように変わることを知りました。



梅雨冷え 06月03日(木)

「梅雨冷えの 衣(ころも)返して 重ね衣の 心なしか 夢見に想う」

夏雨は身も心も寒く重ね着を。
衣を裏返し羽織って寝て,あなたの夢を見ましょう。
もうあなたを想ってもどうしようもないのに・・・
思慮の無い私を悪く思わないで下さい。


終焉 05月31日(月)

「黒南風(くろはえ)の 虚ろな愛の 心模様 言葉少なに 終焉のとき」   

言葉にせずして決別のときを迎え、  
それも愛情かと思えはするが、  
畳み込むしかない哀しさをどうすることも出来ず・・・



南風 05月30日(日)

「風待月 陰陽和合の 予(かね)てなく 火照る躰を 夜風に任せて」   

説明不要です・・ 



ハイウェイ 05月29日(土)

「前照灯 想い出照らす 自専道 金鶏菊の ゆらりゆらりと」  
   
あなたに逢う為に車を走らせ・・
ハイウェイ山間のオオキンケイギクが見事です。
揺れる心はどうしようもなく・・・


雪ノ下 05月28日(金)

「雪ノ下 都会の喧騒 留めもせず」   

ビル谷間に1ヶ月以上も咲いています。  
会う前と別れた後と、花を見る気持ちがこんなにも違うのでしょうか・・・


涙 05月27日(木)

「入梅の 気配感じて 涙雨」  
 
梅雨入りは間近でしょうか、
涙が一適落ちると、筋を辿って止め処もなく流れ落ち、拭い切れなくなる・・


蝶 05月26日(水)

「甘藍の 羽化したばかりの モンシロチョウ」

それはそれは見事なばかりの蝶の群れ。  
あれが全部毛虫だったなんて、想像するのは嫌ですが・・・


逃げ水 05月25日(火)

「逃げ水の 往路追いかけ 去りし君 帰路の夕日も また遠ざかり」

追っても追っても、あなたは私から去っていく
夕日もまた同じように遠ざかって・・・


反魂草 05月24日(月)

「香焚きて 反魂草の 黄際立つ」

ルドベキアの黄色い花が、妬き付く(やきもちを焼く)ほど際立っています・・



葵 05月22日(土)

「我れ侘そ 届かぬ処に 葵の香」

ローズゼラニウムのピンクの花が綺麗です。香りがあなたに届かないのが残念です・・



虹の橋 05月21日(金)

「虹橋(こうきょう)の 行き来できぬは 別世界 せめてあなたの 倖せ願う 」

虹の橋を渡ることは出来ない、あなたの世界には入れない。せめてあなたの幸せを願うばかり・・。

『虹の橋』天国のほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがある。この地上にいる誰かと愛しあっていた者(動物)は,死ぬと虹の橋へ行く。


雨 05月19日(水)

「皐月雨 色褪せないか我が身には 心痛めず 済ませるならば」

雨が幾日か続き、華が色褪せないか心配です・・


風 05月18日(火)

「畳み込む 心制して散華なり 季の風受けて 今また想う」

心を穏やかにと想うのに、季節の風はあなたを想い起こさせる・・


春風 04月10日(土)

「つむじ風 負けじと小枝の ハットピン」

春風の悪戯が私の帽子を飛ばすので、小枝をハットピン代わりに・・


涙 04月09日(金)

「われ泪 十二単の 袖濡らす」

十二単の花が雨に濡れています・・


桜 04月07日(水)

「宵櫻 雨に打たれて 儚くも 誰が為にか 枝にひとひら」

夜、雨に濡れて桜の花びらが、一枚また一枚と散っていきます。
でもあなたの為に一輪だけ咲いています・・



皐月 04月06日(火)

「蒼熏を 待たずと逢瀬の 望まれし 我誕生月には 歓びの証に」

五月の香りを待つことなくすぐにでも逢いたいです・・


虫 04月05日(月)

「道草を 見すかし笑う テントウムシ」

てんとう虫が、散歩している私をそんな目で見るんです・・


れんげ 04月04日(日)

「蓮華園 わがまま姫と 君が云う 摘んでは遊ぶ 姫かんざし」

あなたは私のことを我儘と云うけれど、
今はただ、クローバーを摘んで遊びたいだけなのです・・



苧環の花 04月03日(土)

「苧環(おだまき)の 花露濡れて 頭垂れ 暁までも メール待つ」

おだまきの花が綺麗です。露に濡れながら、あなたのメールを待っています・・


帽子 04月02日(金)

「春風の みっつよっつ 悪戯は 貴方にも似て 我シャッポ脱ぐ」

悪戯好きのあなたのように、フーーと吹いてくる春風に負けて
私は帽子を脱ぎましたよ・・
 

文 03月31日(水)

「文待ちて 白木蓮 花落ちて」

ハクモクレンの花はとっくに落ちて、愛でる気持ちも失せ、
文を待ちわびる侘しさよ・・


春はまだ 03月29日(月)

「過ぎし日の 春未だ浅しと 詠んだ君 千の夜越え 再逢願う」

あたたかい春が来るのはいつだろうとあなたは云う
幾日待てば逢えるのでしょうか・・


津和野 03月28日(日)

「ここに来て 何かを得るのか 忘るのか 津和野川沿 櫻散策」




受信日時:16 Feb 18:19
夕刻は 春とは云えず まだ寒し求むは心とあたたかさ


受信日時:16 Feb 08:18
朝陽はまだ冷たしと妹は云う春一番もうそこまで来てると君の文字


受信日時:16 Feb 07:15
眠い目を 馬乗りになり 覚まさせし心の主 他体を借りて 侵しけり愛憎は 愛欲を以って 補いつ真愛は 何を以って 確信しするただ今は 
覚醒のみを 願いたもう


© Rakuten Group, Inc.